去年は山でしたが、今年は7月21日、22日に、東区の海のそばにある「海の中道青少年海の家」にて「一泊二日、夏の自然教室」が行われました。
『自然と接することで、音楽を奏でるために必要な感受性竍情緒刺激を与えられれば』との想いでの開催です。
ですから当然、現地でのイベントはほとんどが屋外型、しかも二日目には46年ぶりという「皆既日食」もあり、非常にお天気が心配されました。
そして迎えた当日の朝は、なんと土砂降りの雨。現地に向かいながら「なんとか晴れてくれないものか!」と皆、祈るような気持ちでした。
到着した頃には雨は時折ぱらつく程度になっていましたが、その曇り空の下、21年度の自然教室はスタートしたのです。
参加者は生徒25名、スタッフ5名の合計30名。まずは薪割りから始まった野外調理です、メニューはキャンプ定番の「カレー」。みんなで作って、みんなで食べたカレーの美味しかったこと!(ただ難を言えば、育ち盛りの若者にしては量が少ない・・・これでは夜が心配だ。おなかがすいて眠れない生徒が続出するのではないか)そんな不安を抱きつつ、夕食後はキャンプファイヤー。5つの班に分かれて、約一ヵ月前から考えた「出し物」をそれぞれ披露。炎を囲んで笑いが絶えない楽しいひと時を過ごしました。
その後は初日の汗を皆で流し、就寝しました・・・のは一部の生徒で、中には深夜遅くというより朝方まで寝付けない(寝ようとしない)生徒もいたようで、私たちもほとんど眠ることが出来ませんでした…(汗)
翌日の二日目は昨年同様、「日の出を見よう!」と朝5時に海岸に集まりました。が、あいにくの曇り空、諦めて帰ろうとした瞬間、雲と雲の隙間からなんと太陽が顔を出したのです。やっぱり太陽には力があります、潮風と太陽のエネルギーを胸いっぱいに吸い込みました。
そして朝食後は「カッター教室」。15人ずつ、ふたつの船に乗り込み、皆で力を合わせてオールを漕ぎました。ちょうどこの日は世界でも話題になった、あの「皆既日食」です。「青少年海の家」のスタッフが用意してくれた「日食グラス」を取り出して、薄い雲間に見え隠れしながら、心細そうに欠けていく太陽を、船の上から眺めることが出来ました。
洋上から観る「皆既日食」、きっと忘れられない思い出になったことと思います。
そして午後からはプレイホールで「スポーツ大会」を開催。バドミントンやソフトバレーをチーム別トーナメント戦で競い合い、大変な盛り上がりのうちに、すべてのメニューが終了しました。
こうしてなんとか天候にも見守られ、「この二日間はとても楽しかった」「かけがえのない思い出が作れた」と、生徒たちはとても満ち足りた顔をして「海の中道青少年海の家」を後にしました。お疲れ!!